営業・マネジメント

ビジネスパーソンが注意すべきパートナー選び

私は起業してから人間関係に沢山振り回されました。現在はあらかた解決しましたが、当時は本来事業に注ぐべきエネルギーの70%近くを人間関係のトラブル解消に費やされてしまいました。トラブル解消にはお金/精神/時間のコストが大きくかかるため、人間関係の精査はとても重要です。そのため、現時点でこれまでに私が感じた気を付けるべき人の特徴・対策についてまとめます。

人を見る目がない原因

世の中には人を見る目がある人と、見る目がない人がいます。
私は人を見る目がないことを自覚しています。そしてその原因を分析してみました。当てはまる人は注意が必要です。

人にあまり興味がない

「人に興味がなさそう」と言われる人は注意が必要です。おそらく『人間観察』をほとんどしていないからです。言葉の端々、表情、動作などから怪しい点を見つける力が養われていないため、重要な時に騙されてしまいます。

自分がお金を払って仕事を依頼する環境にない

これまで、利害のある人間関係を構築したことがない人は注意が必要です。お金を払って仕事を依頼するときの人の選定基準など具体的に持っていないためです。初めて人に仕事を依頼する・採用するときの選定基準をしっかりと設けておきましょう。

ずっと大企業にいる

大企業は基本的に全員バックグラウンド調査を経ています。調査を経てきた人たちで毎日過ごしているので詐欺師のような人と出会う確率も低いです。ただし、創業間もない会社では詐欺師は簡単にくぐり抜けてきます。詐欺師が潜り抜けられない仕組みが必要です。

避けるべき人

経歴詐称

とある中企業様にとても輝かしい経歴の人が入社してきました。ただし、3ヵ月ほど一緒に働いた結果、全く仕事ができなかったようです。そこで「怪しい」と思った人が、バックグラウンド調査を依頼した結果…大学から今までの職歴全てがウソだったようです。

そのように、自分の経歴を平気で詐称する人間が意外と多くいます。

実績詐称

実績をある程度盛る人は多いですが、他人の実績を自分の実績のように経歴書に書いたりする人がいます。仕事を受注したり入社するためにあの手この手を使いますが、そのあとは使い物にならないケースが多々あります。

詐欺師

明らかに悪意を持って言葉巧みに近づき、搾取する人間がいます。ポンジスキームなどの金融詐欺師、コンサル詐欺師、悪質なブローカーは相当数います。また、ビジネスパーソンでも相手から搾り取って自分の利益に変えようとするテイカーがいるので、ビジネスでの提携は絶対に避けた方が良いでしょう。

口だけで無責任

「なんでもできます」などビッグマウスで自分を大きく見せて仕事を獲得しようとする人です。そういう方は、仕事を受注した後にテキトーな対応をする確率が高いです。報連相なし、遅刻、納期遅延は当たり前です。このような人と一緒に仕事をしてしまうとマネジメントコストが膨大にかかります。このような人がいることもよく聞きます。

反社との繋がり

反社とのつながりを持ってしまうと、上場やM&Aが廃止になってしまいます。また、取引先からも取引停止されてしまいます。ここは必ず避けておきたい部分です。

「注意する点」

戦略・策略のイラスト(女性)

経歴が多すぎる

経歴が多すぎる人には要注意です。もちろん優秀な方もいらっしゃいますが、1年未満で転職を繰り返している人は何かしらのトラブルを抱えて転職を繰り返している確率が高いです。聞けるなら必ず前職の人達からの評判を聞いておきましょう。

実績が誇大

他人の実績を自分の実績として語る人に対しては、「どのようにPDCAを回して実績を挙げてきたか」を具体的に聞くと良いでしょう。他人の実績の場合は具体的に語れずにボロが出ます。

頻繁に遅刻する

遅刻に対する謝罪がない人は『他人の時間を奪っている』という自覚がないので、頻繁に遅刻してきます。そして、納期も平気で遅れて必ずトラブルに発展します。私が関わった人も毎回遅刻してきて、連絡なしで納期遅延を繰り返していました。エンジニアの世界では論外だから早くクビにしろと数多くの人に助言されましたが、かなり甘い対応をしてしまいズルズル付き合ってしまっていたので反省しています。

連絡が極端に遅い

2日後3日後など連絡が極端に遅い人は、一緒に仕事をしない方が良いでしょう。ボールが相手にある状態で何日も待たされてしまうと全てのプロジェクトの遅延に繋がるからです。

「何でもできます」と言う

「何でもできる!」という人は全てが中途半端なケースが多いです。出来ることは「できる」、出来ないことは「できない」と正直に伝えてくれる人の方が信頼できます。

家族関係が不明

家族を公開していて、家族と仲の良い方は、一定の確率で信頼できます。守るべき大切な存在に迷惑が掛かるため詐欺等をしにくいからです。ただし、守るべき大切な存在がいても、本人がダラしなくて迷惑を掛ける人もいるので注意は必要です。

自分で根拠を確かめる

提示された数字等の根拠は自分で必ず計算して確かめましょう。「売上300%アップさせます」と言われた際に「何名集客でき、何名アポに移行するのか?その移行率がアップする根拠は何か?」を確かめましょう。その根拠が全くわからない状態で依頼すると足元をすくわれます。

起業する際はわからない事だらけだと思いますが、そのわからない事を極限まで減らすことをおすすめします。まずは、全てを自分一人でやってみて一定レベルまで理解することです。例えばマーケティングであれば、自分でマーケティングを試してみる…などです。ある程度自分で理解することで外注したときに「やっている事の把握」「適切な指示出し」ができるようになります。

とある複数企業のオーナー様に聞いたところ「すぐに外注や役割分担しようとする起業家はほぼ失敗する」とのことでした。

リファレンスチェック

第三者からの評判をチェックしておくと良いでしょう。FACEBOOKなどで共通の知人がいればその人に評判を聞くことで人柄や仕事ぶりを伺うことができます。また、リファレンスチェックを行う業者もありますので自社における重要人物になり得る際には調査を依頼した方が良いかと思います。

バックグラウンド調査

バックグラウンド調査では履歴書に詐称がないかを調べ、さらに取引先にインタビューなどを行ったりします。こちらも重要人物となり得る際には調査会社に依頼した方が良いかと思います。

まとめ

これら人間関係のトラブルは起業家の登竜門です。私が出会った起業家はほぼ100%何かしらのトラブルを1度経験しています。そんな経験を経て、人を見る目が養われていくのですが相当な精神エネルギーを持っていかれます。そのため、出来る対策は全て行った方が良いかと思います。事業を成功させるためにも、人を見る目を共に養っていきましょう。

ABOUT ME
ばたけん
エンジニアから営業マンに転職し、営業管理職をしておりました。 現在は会社の代表取締役をしています。 筋トレが趣味です。 築古物件投資もしています。