マネジメント

マネージャー・経営者が知っておくべき「倒産する会社・崩壊する組織」の原因

会社経営している立場としてとても勉強になる本を読みました。【世界倒産図鑑】という名前の本で、倒産した企業の原因を分析し、教訓として伝えている本です。特に前職時代で思い当たる節がある部分を抜粋しています。

マネジメントや、起業を考えている人におすすめの一冊です。

「勝利の方程式が逆回転し倒産」

ビジネスモデルが優秀すぎて、社員が与えられた役割・作業を行うだけで思考停止している状態です。

思考停止していると「世の潮流はどうか?」「今我々が利益が出せている前提は何か?」など、社員同士で建設的に議論をする機会もありません。経営陣が間違った意思決定をしても、何の疑いもなく受け入れて結果が出ずに倒産するパターンです。

また、過去の成功体験が強すぎると、人は変化すること対して強いストレスを感じます。そして、変化を躊躇っている間に、スタートアップ企業が破壊的イノベーションを仕掛けてきて倒産してしまう…という事も良くあります。

経営者陣やマネージャー陣は「自らの成功体験に疑問を持ち、自己否定し、変化する」ということを機動的に行えなければVUCAの時代(※)を生き残るのは至難の業かと思います。

※VUCAの時代:Volatility・Uncertainty・Complexity・Ambiguityの頭文字を取った造語で、社会やビジネスにとって、未来の予測が難しくなる状況のことを意味します。

「分析体質が行き過ぎて倒産」

市場を分析し可能性を測ることは重要ですが、そもそも存在しない市場を分析することはできません。イノベーションとは存在しない市場を生み出すことで、存在しないので分析できません。分析できない未知の事に挑戦する勇気がなければイノベーションは起こりません。

分析体質が染み付いているせいで、自分たちの市場が崩壊しかけているのに新たな市場を生み出すイノベーションが生まれず倒産するというパターンです。

ある程度の失敗を許容し、挑戦を良しとする文化をつくらなければ生き残ることは難しいでしょう。

「不正のトライアングルに陥り倒産」

人間は決して強い存在ではありません。追い込まれれば不正を犯してしまいます。そのため、一人一人のモラルに訴えても限界があります。

不正のトライアングルである「機会」「動機」「正当化」の芽を摘んでおくことが重要です。

「プロセスを軽視しすぎて倒産」

  • ルール違反をしても成果を出ている者は正義。
  • 正しいプロセスでも成果を出していない者は発言権なし。

上記は結果主義の営業組織で特に起こりがちです。2022年にも、とあるM&A仲介会社で組織的な売上不正計上が発覚し大問題になりました。

ルールを逸脱しても、結果が出れば帳消しされる。これを放置していると最悪な組織文化が形成され、社会的に許されないコンプライアンス違反、粉飾決算等が発生します。マネージャー・経営陣は「売上」の裏に隠れた不正を見逃してはいけません。

「集団的な思考停止状態により倒産」

古い体質の企業では疑問を持たない人間が出世していく傾向が強いです。要は、YESマンが出世をしていきます。「会社を良くしたい」という当事者意識が無い人間にとって、いちいち疑問を持ったり進言してくる部下は面倒くさいからです。

「上司の意見が絶対だ」という文化が強い企業だと、部下が意見をしないので上司も部下も議論をする機会がありません。そのため、両者とも思考停止していきます。そして無能な人間が上に立ち、曖昧な風習を正義とする気持ち悪い君主組織が出来あがります。

集団的な思考停止を避けるためには、スタートアップやコンサルファームのような「意見を言わない人間は存在価値なし」という文化をトップ層から浸透させ、部下からの進言に耳を傾ける姿勢を作ることが大切です。

「経営者が現場を知らず倒産」

現場で活躍していた人がリーダーや経営者になった時に、時代が変わっていたとしても当時の自分の感覚を部下に押し付けてしまいがちです。また、立場が上の者に対して本音でストレートで話せるほどメンタルが強い部下も多くありません。経営者の押し付けと社員の萎縮により、経営者と現場の感覚がどんどん乖離して倒産の原因になってしまいます。

そのため、経営者やリーダーはメンバーが抱えている懸念や課題意識をしっかり聞くことも重要です。

まとめ

成功よりも失敗体験の方が学び取る部分はたくさんあります。「こうなると組織は失敗する」というパターンを頭にインプットしておくだけでも成功確率は大きく上がるかと思います。

おすすめの本でしたのでリーダー・マネジメント・経営者におすすめの一冊でした。

ABOUT ME
ばたけん
エンジニアから営業マンに転職し、営業管理職をしておりました。 現在は会社の代表取締役をしています。 筋トレが趣味です。 築古物件投資もしています。