私は外資系保険会社で面接官をやってきた経験があります。
その中で、口頭表現力が低い人と会う頻度が多く、中々その人の良いところを引き出せず大変なことが多いです…
具体的には、
・そもそも何を言っているかわからない。
・え?結局何が言いたかったのかな?
・「えー、あー」が多く話が頭に入ってこない。
・最後までこっちの質問を聞かず、被せ気味で話してくる。
・話が抽象的すぎる
という方が最近多く、これでは面接官も非常に疲れてしまいます。
また、口頭表現力が低いために、その人の良いところを引き出せず評価も下がってしまいます。
口頭表現力の低さは、面接だけではなく今後の人生においても不利益となることが多いでしょう。
「あの先輩の指示よくわからないっすね」
「すみません、もう一度説明してもらってもいいですか…?」
「お父さん何言ってるのかわからない〜」
こんな事を言われ続ける人生は嫌ですね。
やはり口頭表現力を鍛えた方が、人生のプラスになるかと思います。
そんな面接官を務めてきた私が、面接・コミュニケーションにおいて気をつけるべきポイントをまとめます。
面接におけるポイント
以下の9点です。
①まずはリラックスしよう
「緊張しないように…緊張しないように…」と意識すると
緊張している自分を想像してしまうのでより緊張するようです。
そのため、面接でリラックスして堂々と話している自分を想像して心を沈めましょう。
②キョロキョロ目線や顔を動かさずに
人の印象は見た目がほぼ全てです。
せっかく良い話をしていても、目線がキョロキョロしていたり、顔が小刻みに揺れていたり、姿勢が悪かったりするだけで、面接官の印象は悪くなってしまいます。
良いエピソードを話してくれても、面接感の印象が悪ければ、その面接官はあなたの粗さがしモードに切り替わってしまうケースが多いです。
③黙って相手の話を傾聴してから
傾聴の姿勢で、大物感や堂々としている印象を出せます。
食い気味にリアクションしていてはコミュニケーションに不慣れなのかな?と思われてしまうかもしれません。
④しっかりと間を開けて
緊張している人や、対人コミュニケーションになれていない人は、「間」というものを極端に恐れます。
意図的に数秒間の「間」を作るだけで、これまた堂々としている印象を与えることができます。
⑤結論→詳細の順に話す。
結論を先に話してくれれば、面接官は「あ、じゃあこのあとに結論に至った話を具体的にしてくれるんだな」と頭の中がスッキリします。
いきなり長いエピソードを話してしまうと「この方は今何について話そうとしているんだろうか?」と探りモードになり、面接官を非常に疲れさせてしまいます。
⑥詳細は抽象的ではなく具体的なエピソードを話し、
これは、面接官の頭の中に絵が浮かぶように話すことが大切です。
抽象的に話されれば絵に浮かびません。
ただし長すぎるエピソードも要注意です。なるべくコンパクトにインパクトに話しましょう。
⑦そこから学び得た気づきや教訓を交えると良し(簡潔に)
エピソードから何を学び取って、その経験をどう活かしているか。
その経験を話してくれれば、「この人は学習能力がある人なんだな」と評価できます。
飲みの場の雑談ではないので、きちんとした「話のオチ(アピール)」をつけましょう。
⑧そしてドックワード(えー、あー)は減らし
ドックワードが多すぎるとどうしても耳障りが悪くなってしまいます。
面接官の集中力が持たなくなってしまうケースが多いです。
極力ドックワードは減らした方がベターです。(多少のドックワードならOK)
⑨ジェスチャーを自然に効果的に使おう。
人間が知覚する情報は、言語情報より視覚情報の方が圧倒的に多いです。
そのため自分の話が絵に浮かぶように面接官の視覚に訴えかけ、ジェスチャーを効果的に自然に使いましょう。
普段から表現のレパートリーを増やす努力をしよう。
そもそもの口頭表現力は、一朝一夕では身に付きません。
「どれだけ普段から言語に触れているか?(頭の中の思考・読書など)」
「そしてどれだけ普段から相手に伝わりやすいアウトプットをしているか」
に比例します。
なので面接直前の人はせめて想定質問に対する回答内容をWordにまとめ、
面接の各想定質問に対して10回は口に出して練習しましょう。
準備してきた人間とそうでない人間はすぐにわかります。
その姿勢も評価しています。
何事も準備が全てです。
そういった仕事に対するスタンスを持った方という事もアピールしていきましょう。
NG質問集
「最後に何か質問はありますか?」
すべての面接で聞かれるかと思います。
ここで、言ってはいけない質問と面接官の心の声は以下の通りです。
「ホームページで確認できる内容」
面接官
「この人、何も調べていないんだな。準備不足。仕事は事前準備が8割。この人は仕事できなさそう。」
「会社で成長できますか」
面接官
「優秀な人間は、どんな環境でも自分で成長するわ。受け身な人はいらない。」
「教育体制はありますか?」
面接官
「会社は学校じゃねーんだよ。」
「給料や福利厚生の待遇面ばかりの質問」
面接官
「給料や福利厚生に見合う利益をこの人は残してくれるのか?金や待遇で入社する奴は、金や待遇が理由で転職する。そこにしか魅力を感じていない人はいらない。」
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