CxOという単語聞いたことありますでしょうか?
CxOとは【Chief xxx officer】の略で「xxxに関する最高責任者」という意味です。
そして、xにはいろいろな文字が入ります。そこで、将来起業を考えている方なら知っておきたいCEO/COOの役割、キャリアパスについての私の考えをまとめます。ちなみに、代表取締役は日本における法律上の肩書で、CxOは役割だと思っていただければOKです。
CEO(Chief Executive Officer)「最高経営責任者」
CEOとは、その会社のまさに顔となる存在です。事業方針、ビジョン・理念の決定、経営に関わる方針を決定する。意思決定力、リーダーシップ、人脈、投資家へのプレゼンテーション能力など、人を惹きつける素養や幅広い知見が必要となります。
CEOへのキャリアパス
戦略コンサルから起業というのがキャリアパスとして王道という考えもありますが、案外そうでもないようです。起業するとは端的に言うと
「理想の実現・Exitまでの事業戦略を考え実行する。次々と襲い掛かる大量の壁を乗り越え続ける」
という事です。CEOは営業力・バイタリティ・カネ周りの知識などがスタートアップは最も重要です。そのためには戦略コンサルよりも
①最初から起業をする
②スタートアップ企業で経営に近い立場でゴリゴリ会社作りに関わる
の方が手っ取り早く経験できます。
①最初から起業する
胆力と資金があるなら①の起業を推奨しますが、成功者はほんの一握りです。失敗後は人によっては潰しが効かない可能性もありまさに「いばらの道」です。
また、投資家から資金調達した後、売上やユーザーを獲得していないのにSNSに高級寿司の投稿を挙げて自己顕示欲や承認欲求を満たそうとする経営者も少なくありません。そういう方は、資金ショートのタイミングが近づくにつれて膨れ上がった自己顕示欲と会社の崩壊を直視しなければいけません。そうならないためにもコンサルではなかなか培われない金周りの知識も必要です。
学生が起業を学ぶビジネススクール【WILLFU STARTUP ACADEMY】
上記のように、起業のための学校もあります。「あまりにも知識がない」「起業に対してワンクッション置きたい」そんな方は、講座を受けてみることをおすすめします。
事業立ち上げに必要な経営スキル、起業/開業の方法の口座からスタートし、最終的に事業を起ち上げることまで行うようです。おもしろそうですね。
②スタートアップ企業で会社作りに関わる
スタートアップは必ずCxOや経営・営業企画など経営に近いポジションでの転職を推奨します。経営メンバ候補やストックオプションをちらつかせる会社も多いので要注意です。ちなみにIPO直後に暴落するなんてザラです。 ロックアウト期間もあるのであまりうまみがないかもしれません。スタートアップは、超薄給ですが会社・事業作りの経験を買うと思っていただ方が良い。
※ロックアウト:上場後しばらく株を売却できない期間
アーシャルデザイン様はスタートアップ・ベンチャー企業の求人を比較的数多く持っているようです。伸びているスタートアップ・ベンチャー企業の情報収集から始めてみると良いかと思います。
COO(Chief Executive Officer)「最高執行責任者」
CEOが決定した方針を実務に落とし込む通称「なんでも屋」。成果を上げるために方針を決定し、プロジェクトを管理したり実働する仕事です。企業のフェーズに大きくなると営業、生産、管理、採用…各部門における重要事項の決定やディレクションを行い実働は減っていきます。社長の右腕として総合的なスキルが必要でしょう。
スタートアップCOOの仕事内容
最も頭と手足を動かさないといけないスタートアップ創業期であるシード/アーリーフェーズにおけるCOOの役割を一部抜粋します。すべてを行う訳ではないですが、どこかに集中して取り組んだり、横断的に関わったりするケースがあります。
プロダクト開発
市場に受け入れられるサービス・製品の開発を行います。マーケット分析、仮説検証、開発スケジュール管理、UI/UX設計、CTOとの連携など。
営業&マーケティング戦略の立案・実行
良いサービスが生まれても、売れなければ意味がありません。そのためには営業&マーケティング戦略が必須となります。そのための戦略立案や実際に営業活動を行ったりします。
MA/SFA/CRMツールの導入・設計
効率よく安定的に売上を上げ続けるためには、一人のスーパー営業マンに属人化してはいけません。再現性を持たせるために営業プロセスの設計・構築、そのために最適なSFAツールの選定・初期設定なども行わなければいけません。
ビジネスパートナーの選定
お金だけ搾取し、何も成果を出さない業者が多々います。最適なビジネスパートナーを選定するために人や業者を見定める力も重要となります。
チームをまとめ上げる
COOの役割は企業のフェーズによって役割は大きく異なります。最初はオペレーションを整えるために自らが手足となって動きますが、会社規模が大きくなるにつれてメンバに権限委譲し人を束ねて力を発揮することが重要になります。
COOへのキャリアパス
COOへのキャリアパスの主に以下の2つかと思います。
①スタートアップ企業でゴリゴリに会社作りに関わる
②コンサルファームでまんべんなく経験を積む
もちろん幅広く経験できるなら、これ以外のキャリアパスも考えられます。
①スタートアップ企業でゴリゴリに会社作りに関わる
スタートアップのシードから上場フェーズまで携われば、幅広いCOOスキルがついていくことでしょう。とても良い経験は積めますが会社の売上によってはもちろん薄給となります。
②コンサルファームでまんべんなく経験を積む
コンサルファームで幅広く経験することでCOOとしてのスキルが付くことでしょう。ただし、コンサルが関わる企業は基本的に大企業です。スタートアップとは根本的に文化が違うのでコンサルで培った考え方がスタートアップに合わない可能性もあります。積極的に学びなおす必要もあるかと思います。